個展 画家 堀澤大吉 ~ノスタルジックな世界展2024~【個展終了】
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274.月の旅人/月運び
¥180,000
新月から満月へ、そして再び新月へ その間に、上弦と下弦の半月が2回。月は、出現と消滅を29.5日かけて繰り返す。第1四半期、第2四半期、第3四半期、第4四半期と、4つの半期によって区別する。その変化する月を、在るべき場所へと移動させている何者かが存在していると考える。そう、夜空には月を運びし者が棲む。僕は天空に浮かぶ月を見上げるたびにいつもこんなことを考える。
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273.月の旅人/かすみ草とソーダ水
¥180,000
私はかすみ草という花が好きだ。遠目には、フンワリした草にしか見えないが近づいて見ると、とても小さな花を咲かせている。風が吹くと揺れて花と花が絡み合い、風が止むと、もとに戻ろうと、あちらこちらで花がピンピンと跳ねる。その様子が、まるでソーダ水の泡が弾けているように見えるのだ。淡いオキサイト・グリーンの細い茎と葉。それにちょこんと付いた白く小さな花が一瞬のこんな風景を目眩のように見せてくれるから…。
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270.月の旅人/モナズ草原の午後
¥180,000
モナズの草原地帯に入った時、3人で話し合い、草原の真ん中あたりにある、大きな赤岩のところで、それぞれ別々のルートで、夕暮れまでに落ち合う事になった。2人の草旅仲間と別れ、そして今、僕はここにいる。彼方に目印の赤岩が見える穏やかな丘の上だ。心地良い風が吹くので、草の上に寝そべって空を流れる雲と風を見ている。風が耳元でサラサラと草を揺らし吹き抜けてゆく。雲がゆっくり形を変えながら動いている。モナズ草原は、いいな…まだ太陽は高いし…少し…ほんの少しだけ…昼寝をしよう…
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268.月の旅人/草旅3泊4日
¥180,000
僕たちの草旅が始まった。今住んでいる所から、歩いて約1日のモナズ草原が目的地だ。道中には、一定の間隔で道しるべの赤いポンプの水場がある。3つ目の水場から右へ行くはずだったのに、先頭の僕がどうやら見落としたらしい。後に続く二人は気が付いていたみたいなのに…先を歩く浮かれ気味の僕の反応をみたかったみたい。しばらくして、道を間違えた事に気づき、もう恥ずかしいやら悔しいやら…早く教えてくれよ!僕たちは再び、ふざけ合いながら水場へと引き返した。これもまた、旅の楽しい出来事ではあるけどね…
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264.月の旅人/月夜の曲芸師
¥180,000
無理だと思いながら、とりあえず月の玉に乗ってみる。最初はなかなか上手く乗ることができない。何度もひっくり返り、這い上がりを繰り返す。しばらくすると、玉の上に立つことが出来た。問題はここからだ。バランスがむつかしい。何度もひっくり返り、這い上がりを繰り返す。それでも諦めずに練習していると、玉を少しづづ転がせるようになって来た。するとどうだろう、夜空の月も、僕の操る玉に合わせ天空を転がり始めた。
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263.月の旅人/月の宿り木
¥180,000
旅の途中、見知らぬ土地で眠る時、今宵の宿となる柔らかな草の褥でふと過ぎる、ノスタルジアに胸締めつけられる。そんな夜に、私は月を呼び寄せる。ツヅラフジと、赤い実を付けたヤブコウジ。二つの夢を絡ませて、頭上にかざせば月はやって来る。幻のように月は現れ、やがて消えてゆくが、月は、折れそうな私の心を満たしてくれる。宿り木のまじないは、月と私を繋ぐ私の旅の夜のお守りだ。
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260.月の旅人/峻嶺
¥180,000
雲をまとった険しい峰々を下から仰ぎ見ていると、何故か崇高な山に見えてくる。人を寄せ付けないような、急で崩れそうな斜面を一歩一歩踏みしめ、雲を突き抜け頂に立つ。切り立った山頂から、目の前に広がる雲海を見下ろせば、世界は一変する。きっと神様は存在しているに違いない。神様は分霊となって僕たちの中に居て、共に生きている。この場所にいると、そんな気持ちが芽生えてくる。人を憎まず、人を妬まず、人を羨まず、慈しむ。ふるべ ゆらゆらと ふるべ…
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259.月の旅人/オーニソプター的戯れ
¥120,000
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252.月の旅人/月が来る入江
¥240,000
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249.月の旅人/プラネタリウム
¥240,000
僕たちの知らない場所で、誰かが機械を使って夜空の星を造り出しているとしたら?そしてその機械は何所にあるのか?「あの水晶山のどこかにある」とか「広い草原の真ん中」とか「世界の境目」とか、そのうち「機械を動かしているのはぜったい天文台のだ」とか言いだす奴もいる。月の無い夜、星空を見上げ、友だちとこんな取り留めのない話をしながら過ごすのはとても楽しい。
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248.月の旅人/月代寄り道 危な道
¥240,000
東の森の帰り道。友だちが一緒だとついつい道草が長くなる。向こうで何か光れば近寄って、こちらで何かゆれれば確かめる。今夜は朽ち果てた倒れ木の橋渡り。一人の時はいいけれど、みんなで歩くとゆれまくる。落ちないようにバランスをとり慎重に渡る。ああ、とても楽しい。月夜の寄り道、危な道。
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247.月の旅人/戯れの夜に
¥240,000
その夜、僕たちのもとへ月は来た。天空にある月は、地上に向かって、一つの顔しか見せることはない。今、目の前の小さな月は、小さな雲を纏い、表も裏も、隠すことなく姿を見せている。僕たちは、嬉しくて、小さな月を囲んで跳ね回り、月も合わせるように、回転しながら上下する。よもすがら、草原に喜びと光が横溢し、こんな僕たちを夜空の星が包み込む。もうじき秋も終わる露隠の葉月の夜だ。 サイズ:F8(455×380) 2014年発表
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246.月の旅人/野渡り
¥180,000
テラコ山とレキア山に挟まれた谷間から、南西に向かって、はるか地平線の彼方まで草の海が広がる。その草原の果てから、毎年、季節の変わり目にやって来る2人組の人たちがいる。他にも、大勢の仲間がいて、広大な草原を移動しながら暮らしているそうだ。彼らは自分達のことを“野渡り”と呼んでいる。様々な場所を旅し、見たり、聞いたりしたことを面白可笑しく話してくれる。野渡り人は僕たちに、夢やあこがれを届けてくれる存在なのだ。
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242.月の旅人/風遊び
¥180,000
僕が小さかった時、おじいちゃんが教えてくれた楽しい遊び。風遊び!形の良い羊歯を見つけてこれを飛ばすだけの素朴な遊びだ。簡単だけど、これがなかなかむつかしい。良い羊歯を見つけても、今度は風が読めない。うまく風に乗せてやると、羊歯の飛行機はフワリ、フワリ風間を漂うみたいにゆっくり飛んでゆく。上手に風に乗せることができると、とても嬉しくなってしまう。これは今でもお気に入りの僕の遊びだ。
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240.月の旅人/月に叢雲(むらくも)
¥180,000
雲一つ無い夜空に浮かぶ満月よりも、雲があって、その雲間から見え隠れする月が良い。それも、できれば上弦、下弦どちらでも、少し欠けた月なら尚いい。雲を纏わり付かせた月は、艶やかだ。月に近い雲もあやしく光り、月の輝きを際立たせる。万緑の季節に吹く、一節の涼風のように清々しい。私は、こんな夜の空を見上げるのがとても好きだ。
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239.月の旅人/連理月の宮
¥180,000
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237.月の旅人/風の遺伝子
¥180,000
風が、さらさらと青草を揺らす。雲はゆっくりと姿を変え、流れてゆく。私のそばに在る、この子等も、花や雲のように、季節と共に移ろってゆく。吹く風に、背を向けることなく、風に向かい、身を委ね、風を見つめている。幼い頃の私のように…。生命は時の連鎖として、季節の中で流転し受け継がれてゆくのだろう。
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236.月の旅人/隠れ月夜の好奇心
¥180,000
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235.月の旅人/月の夜話し
¥180,000
子供たちが寝る前に、読んで聞かせる絵物語。子供らは、私のからだに体重をあずけて、私の語りに耳をかたむけ、本の中の絵を見つめている。絵話しを語る私のからだに伝わる、この子らの小さな命のぬくもりの心地良さが、目眩のように、私の心に染み渡る。いつか、この子たちも大人になった時、自分の子供に、この安らかな時の残像を伝えてくれるだろう。夢語りのように…
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233.月の旅人/僕のし・あ・わ・せ
¥180,000
蒼い夜に、茜色の炎が、自ら作り出す小さな風で、ゆらゆら揺れ、僕らの影を踊らせる。最小限の荷物を持って、野に遊び、工夫をしながら不便を楽しむ。こんなキャンプはとても楽しい。焚き火がはぜる音、時折上がる火の粉。会話が途切れても、満ち足りている。こんな風景の中で、静かな刻の流れに身を委ねるのが僕のしあわせ。
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231.月の旅人/季節の向こうに棲む者
¥120,000
頭に角の生えたうさぎの住む国がある。僕たちのいる所から、季節が一つ変わるくらい歩くと、砂漠地帯にたどり着く。彼らはそこに住んでいる。彼らは通称ジャッカローブと呼ばれ、地質学にくわしく、水を探して砂漠中を調査しながら、絶えず移動をしている。だから、めったに出会うことができない。そのため、伝説のうさぎともいわれる。一度は会ってみたい不思議なうさぎだ。
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229.月の旅人/月の香り
¥90,000
夜風に吹かれながら歩いていると、風の中に、時折、金木犀のような良い香りが混ざっているのに気付く。立ち止まり、夜空を仰げば、月が煌々と輝き、見渡せば、月光に青白く照らし出された草原が広がっている。そういえば誰かが「月の香りは金木犀の香りに似ている」と言っていたのを思い出した。僕は大きく息を吸うと、少し満ち足りた気持ちになり、再び夜風の中を歩き始めた。
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228.月の旅人/月天子の居る夜
¥300,000
SOLD OUT
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226.月の旅人/満月笑う三重奏
¥240,000
あたし達は、星の湖にある秘密の場所に向かって、生い茂る草むらをかきわけかきわけ進んでいた。「あそこはステキな場所だけど、時々ヘビが出るのがイヤっちゃんね」「そうそう、ヘビはテラテラウネウネ気持ち悪い!」「あたしもイヤイヤ…」なんて、それぞれ好き勝手な事を話ながら歩いていた。ふと足元を見ると、白いヒモ。一瞬ヘビかと思ってびっくりしたけど、拾い上げみんなに見せようと振り返ってみたら、あたしの手に揺れているヒモを見た3人の反応の早いこと。変な叫び声を残し、あたしの目の前から消えた。3人の叫び声が3人共違うので、声が重なり、それはまるで三重奏。後に残されたあたしは驚くやら可笑しいやら…今でも思い出すと笑ってしまう。という今夜の小さな出来事でした。