個展 画家 堀澤大吉 ~ノスタルジックな世界展2024~【個展終了】
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228.月の旅人/月天子の居る夜
¥300,000
SOLD OUT
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226.月の旅人/満月笑う三重奏
¥240,000
あたし達は、星の湖にある秘密の場所に向かって、生い茂る草むらをかきわけかきわけ進んでいた。「あそこはステキな場所だけど、時々ヘビが出るのがイヤっちゃんね」「そうそう、ヘビはテラテラウネウネ気持ち悪い!」「あたしもイヤイヤ…」なんて、それぞれ好き勝手な事を話ながら歩いていた。ふと足元を見ると、白いヒモ。一瞬ヘビかと思ってびっくりしたけど、拾い上げみんなに見せようと振り返ってみたら、あたしの手に揺れているヒモを見た3人の反応の早いこと。変な叫び声を残し、あたしの目の前から消えた。3人の叫び声が3人共違うので、声が重なり、それはまるで三重奏。後に残されたあたしは驚くやら可笑しいやら…今でも思い出すと笑ってしまう。という今夜の小さな出来事でした。
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220.月の旅人/古代月の谷
¥240,000
月はこの谷で生まれ、またここへと帰る。この谷は月の谷と呼ばれ、太古の昔よりその営みを繰り返している。だが、誰一人その瞬間を見た者はいない。月は生まれて空へ昇る時、殻を残してゆく。谷に無数に点在する巨大な球体は、月の脱け殻だといわれる。古いものは風化し、砂となり、この谷の砂漠をつくった。風の音以外、物音一つ無い不思議な所である。僕は月の脱け殻を眺め、ここで生まれ、そして死にゆく月の営みに想いを馳せ、時折砂を巻き上げながら吹き抜ける風の中に佇んでいる。
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219.月の旅人/永遠のぬくもり-D
¥180,000
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217.月の旅人/永遠のぬくもり-B
¥180,000
移ろいの季節に吹く風が、確かな時を刻む。私のはるか昔のぬくもりの記憶を思い、抱きしめるこの子に、私のぬくもりを手渡す。そして私も、小さなぬくもりを記憶する。風は、私を通り抜け、夜空へと昇り、繰り返される季節の中で、いつかこの子が大人になった時、私のぬくもりを思い出すのだろうか?命から命へ伝えられてゆく、ぬくもりの記憶。こんな事を考えながら、私は腕の中のこの小さな愛情物質を慈しむように、もう一度抱きしめる。
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215.月の旅人/千の星・千の想い
¥180,000
友だちと久しぶりにこの丘にやって来た。今年芽吹いた若くしなやかな草を、風が波のように揺らせ、通り過ぎてゆく。僕たちはその中に寝そべると夜空を見て息をのんだ。しばらく二人とも話もせずに星空を見ていた。まるで巨大な星のドームの中にいるみたいだ。どちらともなくポツリポツリと、いつにない変な会話が始まる。僕たちは互いの想いをなぜか素直に話してる。人が胸の中に秘めた想いはたくさんあるのだろう。今夜の星の数と同じように…揺れる草の中でそんな僕たちを笑うようにランプの炎が揺れた。
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213.月の旅人/水晶谷午後8時4分
¥180,000
友だちが教えてくれた時間どうりに向かいの山に月が顔を出した。月が出る前には山の後ろが明るくなり、山が濃いシルエットとなり、そして、月が眩しいくらいの片鱗を見せる。僕はこの一瞬がとても好きだ。月はどんどん高さを増し、僕達のいる水晶テラスの水晶は、月光を受けてあちらこちらでキラキラ輝き始める。こんな月待ちの時間とこの風景を見るために、この谷にやって来る。それから月の光で浄化された、透き通った水晶を探し出す楽しい時を過ごすのだ。
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210.月の旅人/月の実
¥180,000
すっかり葉を落とした蒼く煙る夜の林のあちこちで、何かがポーっと光っている。月の実だ。殻斗からはずれなかった実だけが一夜のあいだ光続ける。光を失えばどこにでもあるただの木の実に見えるのだが…落ちたばかりの光のそばに踞る影が2つ、月の実を観察しにやって来た近所の子供だ。一人の子供は虫眼鏡を忘れたらしく、もう一人の子が貸してくれるのを待っている。虫眼鏡の子は何やら説明をしているが、一向に虫眼鏡を貸してくれる気配がない。そのうち、もう一人の子は月の実を観察している子を見ている方が面白くなったのか、月の実の観察者を観察しはじめた。なかなか楽しい光景である。月の光が白々と射し込む林で、時折風が地上の枯れ葉をカラカラと鳴らす。またどこかで実の落ちる音が微かに聞こえた。
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205.月の旅人/星夜に捕えし物
¥120,000
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204.月の旅人/博物学者の夢(化石海岸)
¥120,000
風雨に晒され、むき出しになった地層が延々と続く、月夜の海岸。月明かりとランプの灯りを頼りに、化石や様々な色の鉱物を探す。学者が目を輝かせ、時が経つのも忘れ歩き回り、掘り続けている夢をアガシやキュビエ達も見たのだろうか?掘った後に土と水と枯れ木をかぶせ、鉄鉱石の再生を促進させる夢を見たのだろうか?時の美しい連続体の記憶は、こんな夢を僕に見せてくれる。
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203.月の旅人/月の吟遊詩人(月の宮殿)
¥120,000
しらしらと、月の光が疲れたからだに降り注ぐ。太陽の光は昼の夢、月の光は夜の夢。月明かり下で眺める風景はまるで水の底のようだ。はるか昔の月の宮殿は、今は廃墟となり、その夢の跡でポツリと点るテントの灯りが温かい。素焼きの瓶のワインをあおり、今夜も眠くなるまで月を友に詩を歌いましょう。
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199.月の旅人/春がゆく 想
¥90,000
秋の出会い、冬の秘めた想い 想いを伝えることもできずに、気がつけば春に包まれている。私は春を待つ冬の寒さに耐える固い芽のようだ。散りゆく薄紅の一片を少しでも受け止めれば、私の想いは叶うようにと願い、目を凝らす。そんな事は何もならないと分かっているのに…薄紅の雪を降らせながら、春はその姿を刻々と変えてゆく。春は過ぎようとしている。佇む私の想いだけを残し春がゆく。